岩手県ILC推進協議会

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お知らせ

12/5~9「LCWS2016」が開催されました。(レポート)

2016年12月26日

活動報告

LCWS(リニアコライダー・ワークショップ)2016について

 ILC(国際リニアコライダー)を含め高エネルギーの電子・陽電子を衝突する直線型加速器計画について、世界各国から素粒子物理学者が集まり話し合う国際会議「LCWS2016」が、12月5日から9日にかけて盛岡市のアイーナやマリオス等を会場に開催されました。

 開会式において達増岩手県知事が歓迎の言葉を述べ、リニアコライダー国際研究所建設推進議員連盟会長の河村建夫衆議院議員の講演では「ILCのコスト削減」の重要性と「サイエンスファースト」の意向が示されました。

 会議では、世界の研究者約350人がILC実現に向けた技術面の課題や国際協力の構築などを主なテーマに話し合い、段階的に装置の規模を拡張する「ステージング(段階付け)」の戦略などが議論されました。

 6日には、加速器事業への参入に実績や意欲のある県内外の企業が技術力を発表するセッションが開催され、LCWS2016に参加した研究者と企業との交流会も催されました。

 また、岩手県ILC推進協議会は6日、盛岡市中央公民館で県民集会を開き、約400名が参集する中で谷村会長(県ILC推進協)が「岩手県民そして東北が一丸となり、オールジャパンの活動に」と訴え、ILC実現に向けた県民の熱意を発信いたしました。

 このほか、アイーナでは岩手県の産業や観光の魅力などを紹介する「いわてまるごとフェア(5~8日)」、「企業展示会(6~8日)」も関連事業として展開したほか、LCWS2016に参加する外国人研究者の協力のもと、岩手県内の中高生と研究者との交流会も開催されました。

 9日の閉会式後には、一関市大東町のILC建設候補予定地付近などを世界各国の研究者らが視察し、全日程を終えました。

 ILC計画の検討が始まった2004年以降、LCWSが東京以外の国内で開催されたのは今回が初めてとなり、開催を通じて研究者に対し地元の熱意と岩手県の魅力発信ができたこと、そして県民のILCへの理解が深まったことが大きな成果となりました。

 

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